私は沢山の方のご相談を受ける中で思う事があります

「それは悩みなのですか?」という疑問です。悩みにする事でもない事を悩みとして捉えて、自らマイナスに持っていってしまってる方が多いです。私は思いますが、それは悩みじゃなくて課題ではないのでしょうか?と。

特に恋愛において、悩みと課題を混同する方が非常に多いのです。よく冷静に考えて下さい。地球上に70億人近い人間が居て、そして日本には1億人以上います。男女を半分と考えた時に、何千万人という中から互いに惹かれあう相手を探すのです。容姿も違えば性格も違う。家庭環境も違えば宗教だって違うかもしれません。そんな男女が恋愛をする時に、自分の思い通りの展開になる事の方が不自然だと思いませんか?けれども、彼が私を好んでくれないとか、両想いになれないとか、自分の容姿が問題で男性に好かれないとか、自分の臆病な性格が原因で彼氏ができないなどなど、色々な理由を作り上げてそれを【深刻な悩み】とひとくくりにして結論付けます。

恋愛で起きる弊害は悩みではなくて、ご自分で改善に向けて取り組むべき課題なのです。悩みというのは、課題に取り組んでも取り組んでも状況が変化しない人が言うべき言葉だと思うのです。恋愛で悩むパターンとしてこんな女性がいます。それは「愛させる女性を演じてる人」と「愛して貰えるのを待つ女性」です。

「私がこの人を支えよう」とか「私はこの人の母親のような存在になって包みたい」などです。それは見当違いです。奉仕や慈愛という精神と混同してますが、実際は不幸になる恋愛思考です。こういう人は恋愛で悩みます。当然だと思います。それは相手に対して「自分を愛させるように仕組んでるから」です。相手が慢心するのは言うまでもありません。慢心した相手はこちらに対して対応を軽んじてきます。そこで自業自得の悩みが発生します。「彼は私を愛してないのではないか?」とか「こんなに奉仕してるのに浮気してるのでは?」とか自分で疑心を増やす事に繋がります。だから演出されたものは効果がないのです。

本来であれば、お互いが同じように「支え合いたい」と思い合うべきであって、片方が意識的にそうなるべきではありません。「この人を支えよう」という思いは意識的ではなくて、愛し合っていれば互いがそう思って当然の事です。特に女性にこういった犠牲奉仕の精神が強くあります。相手の男性が慢心するだけなので止めた方が良いです。

こういったケースをあげてみても、恋愛というのは実は、自らの言動で悩みを作り上げるのです。それは嫉妬が裏で働いてます。だから、恋愛というのは、相手の事が良いと意識し始めたら、その人にどう思われたいとか、この人を好きにさせてみせるなどの策略を巡らして行動する前にやるべき課題があるのです

自分の短所と長所をしっかり把握して、それを恋愛に活かす事ができる自分を作る

この課題にひたすら取り組めば良いのです。あなたはあなたです。だから無理にあなたじゃないあなたを今から作ろうとしても無駄です。そして無理をして愛して貰おうとするのも間違ってます。それならば、自分の短所と長所をよく理解して、そして上手に活用できる自分を作り上げる事を課題として努力して下さい。その努力の結果として意中の人と良い関係になれなくても仕方がありません。人間には理屈を超えた縁もありますから。先に言いましたが、この地球には70億人の人間が居て、全てが違う考えと容姿を持った人間なのです。だから、どんなに努力してアピールしても、互いが惹かれあわない事の方が多くて当然です。

そう考えるなら、意中の人と良い関係になれない事をアレコレと考えて悩みにするよりも、どんな相手でも、そして未来にどんな相手が自分の前に現れようとも、自分らしさを常に出せる自分を作っておくべきではありませんか?そういった課題を日頃から自分に課すべきじゃありませんか?

人は桜梅桃梨です。それぞれに短所と長所があります。それを折り曲げて変化させることは難しい。でも短所と長所を理解して上手にコントロールするトレーニングをする事は可能です。それが課題なんです。だから悩みとして直ぐに受け入れる前に「これは自分自身の課題だ」と考え方を切り替えて下さい。そうすれば悩んでくよくよする事も減ると思いますよ。