私のところには真剣な相談をしてくる方などとは別に、疑いのメッセージを最初から投げかけてくる方もいます。当然の事ながら、霊視という目に見えないものですから、そういった疑心があるのは納得できます。そこでよく言われるのが「あなたは霊感商法ではありませんよね?」という質問です。大変難しい質問です。何故かと言うと、それに対して確証ある返答ができないからです。

「いいえ、私はニセモノではないですよ」と言っても、相手が「いや、悪質な霊感商法としてる人に決まってる」と思えばそれまでです。ですから私は特別な説明や、感情的なお話しはほとんどしないようにしてます。私はこう思います。「あなたが私に依頼をしたいと思ったなら依頼して下さい」という流れです。無機質な雰囲気になる事もあるのですが、冷静に考えれば、最初に相談という形で私からメッセージをしてる訳ではありませんから、私が引き留める必要性もないと言えます。

ただ、「あぁ、あの人は救ってあげないとこの先の人生が危険だな・・・」と思いますが、それら全ての人を救おうと思っても物理的に無理もあります。相手が私に対して疑心あれば、それで縁がなかったという事で引き下がるしかありません。

そもそも霊感商法というのは、30年くらい前に、ある宗教団体が美術品として売れなかった壺などを、霊的な現象と結び付けて販売したのが始まりです。人間の心理として、目に見えない不可思議な物を指摘されれば、怖くなり、つい話しを聞いてしまうものです。その弱みにつけこんで壺を高額で販売するという手法です。

その手法の一貫として、マインドコントロールと言われる心理学を使った技術や、無料で鑑定し、恩を売る事で相手の良心の呵責を攻撃し、最終的には不安を煽りお金を取ったり、先に何かしらの形で事前調査をして情報を入手し、それを利用して話しに信憑性を持たせ、相談者を驚かせお金を取るなど、様々な手法が存在してるようです。

その他にも売った高価な物のクーリングオフを阻止する技術とか、タレントや著名人を使って安心させて騙すなど、こういった霊感商法を巧みに使うプロは、素人では歯が立たないほどの巧妙狡猾さを持ってますから、一度入り込むと騙されてしまう可能性が非常に高いのです。そこで私からの意見ですが、これだけ彼らプロ集団の詐欺技術が高いからこそ、その違いを明確に差別化し、霊視などの鑑定を私がするのは極めて難しいという事にもなります。

日記冒頭でも書きましたが、私としてはこれらの事を考慮すると、 【相談者の疑心に対し潔白の説明をしてまで鑑定依頼に応える必要はない】 と思ってます。 これは非常に難しい問題です。ですから皆さんにお願いがあります。もし私に鑑定希望があるなら「依頼するかしないかは最初の段階でご自分でしっかりと決めてからお返事を下さい」と言いたいのです。

私も日々多忙な中で鑑定などをしておりますから、相談者からの一問一答の中に「あなたは本物ですか?」と言った問いにまでお答えしてられないのが現状です。そういった最低限の事は自らの判断で最初に決めてから私への返事をして頂けると非常に助かります。どうかよろしくお願いします。

また、霊感商法というのは延々と無くならない、無くせないものだと私は思ってます。人間に悩みがある以上は、未来永劫に消えない商法だと思ってます。ですから私はこの悪徳商法とも闘いながら皆様の相談役を担う必要があります。どうか、ご理解頂ける事を願っております。